現代医療と漢方の考え方について

後鼻漏とBスポット治療

鼻から麻酔薬をつけた長い綿棒を挿入し上咽頭の部分を麻酔し、その後、同様に塩化亜鉛溶液を塗布する治療です。粘膜をこするために症状が悪い人ほど出血することで血の滞りが解消し、症状が改善していきます。口の中から上咽頭を塩化亜鉛溶液で塗布する場合もあります。
上咽頭は鼻で呼吸をする通り道であり、細菌やウイルス、ホコリ、花粉などのアレルゲン影響を受けやすい場所です。このBスポット療法は鼻や喉の炎症、アレルギー、頭痛などの改善につながります。
しかし全国でも一部の耳鼻科や病院でしか実施しておりません。あまり知られていませんが効果的な治療法です。 ぜひお近くのクリニックを検索されてください。


Bスポット治療をするお薦めのクリニック 福岡市 田中宏明クリニック
https://hiroaki-clinic.jp/


後鼻漏の現代治療薬

  • 去痰剤(痰が多い場合)
  • 抗生物質(細菌感染が疑われる場合)
  • 消炎剤、抗アレルギー剤
  • ネブライザー(鼻や喉の炎症を抑える薬剤を超音波によって細かい霧状にして吸入する)
  • 点鼻薬(ステロイド剤や抗アレルギー剤)などがあります。

これらは症状を抑えるもので、繰り返す場合は免疫力の低下や血流不全が考えられます。

後鼻漏の漢方薬

一般的なものでは、鼻などの疾患の改善に使われる荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)などがあります。漢方薬は、その方それぞれのアレルギー体質、体調、体格などによって適する薬が違ってきますし、見立をする医師や薬剤師の腕前にもよります。
通常の漢方薬エキス剤は耳鼻科でも処方されますが、効き目も人や症状によりかなり差が出てきます。胃腸の弱り、便秘下痢、体温や代謝が低い、血流や免疫力の不足などもありますので腕前の良い医師や薬剤師などを探し、処方を受けられた方が効果的です。

後鼻漏を治すツボ

鼻のまわりを刺激することで、膿の排出や血行促進、鼻詰まり改善に効果的です。

  • 上星…額の中央、髪の生え際から親指一本分上にあります。
  • 鼻通…鼻の付け根の両側にあります。
  • 迎香…小鼻左右わきの少しへこんでる部分です。

 
上咽頭炎の緩和につながるツボです。自律神経を整えるツボでもあります。

  • 完骨…両耳の後ろにある出っ張った骨の下のくぼみにあります。
  • 翳風…耳たぶのすぐ後ろにある大きなくぼみの部分です。

沢井製薬(株)健康推進課・みらいクリニックで解説してますのでご覧ください。
https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/tsubo/201402.html
https://mirai-iryou.com/2017/12/06/kankotsu_spot/


後鼻漏克服体験談

このページを書いている漢方薬剤師の中尾は蓄膿症のページでも紹介していますが、私はアレルギー体質でかなりの蓄膿症でした。鼻から出る鼻水の量はもちろん、喉にも大量の鼻水が回っていました。
 
薬剤師である母から漢方薬や青汁などを飲まされて体質改善を行い、蓄膿症が治るとともに後鼻漏の症状も減っていきましたが、蓄膿が無くなった後も疲れた時、冷えや風邪をひいたときなどは鼻水が喉に流れていました。当時は後鼻漏という概念はありませんでしたが、今思えばそうだったのだと思います。
 
そのため蓄膿症が治った後も油断せず免疫や冷えなど体の状態を整えていき、今では鼻のことで悩むことはほとんどありません。時間は少しかかる方は多いですが、適切に対処をすればしっかり治っていく症状だと考えています。

後鼻漏の治し方(まとめ)

後鼻漏が長引いている方は、細菌やウィルスの感染を繰り返していたり、それが免疫によって
除去できない状態が続いています。本来もっている病気を治す力「免疫力」を高めていくことが大切です。
生活習慣の見直しや、食事内容の見直し、後鼻漏治療としてBスポット療法、腸内環境改善による免疫向上、血流と代謝を上げ排膿していく漢方薬など同時に対策を行うことで、
不快な症状の軽減や慢性化を防ぐことにもつながると思います。

監修者 漢方薬剤師 中尾典義

後鼻漏の闘病時の気力、食欲、体力、免疫力の確保の方法を知りたい方

 
 

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