現代医療と漢方の考え方について

陰部湿疹ってなぜなるの?

陰部のかゆみ(陰部湿疹)には、かゆみを起こす菌やカビが悪さをする『菌・ウイルス由来』によるものと、陰部のデリケートな皮膚がさまざまな刺激によって傷ついてしまう『皮膚炎』によるものの2種類があります。
 

『菌・ウイルス由来』の場合

  • 性交渉などで外部から感染する(性病や、毛じらみなど)
  • 免疫力の低下で常在菌が異常に増殖する (膣カンジダ、膣トリコモナスなど)

 

『皮膚炎』の場合

  • アトピー性皮膚炎などもともと皮膚が弱い。
  • 肌に合わない下着、洗剤を使っている
  • 陰部が清潔ではない
  • 衣類による締め付け、蒸れ 等

陰部湿疹はなぜかゆくなるの?

かゆみは、皮膚表面の刺激によって、神経が受けた刺激が脳に「かゆみ」として伝えることによって起こります。通常であれば、皮膚の表面にある皮脂や水分によって“バリア機能”があるので平気ですが、陰部は他の皮膚よりデリケートな場所なのでバリア層も薄く、かゆみが起こりやすい場所と言えます。
また常に布に覆われているため通気性が悪く蒸れやすく、雑菌や真菌、ウイルスが繁殖しやすくなります。
 
男性の場合は包皮をかむっているため、通気性がさらに悪くなるので、細菌やカンジダによる包皮炎になりやすくなります。

陰部湿疹とできもの

陰部にできものができる場合は、ウイルスによるものが大半です。
代表的なものとして、以下の2つがあります。

  • 性器ヘルペス・・・ヘルペスウイルスによるもの: 赤いぶつぶつ:痛みが強い
  • 尖圭コンジローマ・・・ヒトパピローマウイルス(HPV)によるもの:鶏のトサカ状に大きく腫れる:痛み、痒み(無症状の人もいます)

 
その他、掻きむしることによって粘膜が水ぶくれ(水疱)を起こしていたり、雑菌の繁殖によって毛穴が化膿する「毛膿炎」、女性ですと小陰唇近くでできる「バルトリン腺嚢腫」などがあります。
 
民間療法として「ヨクイニン」などが使われる場合もあります。

陰部湿疹の原因と対策法


■『菌・ウイルス・カンジダ由来』の場合

皮膚科、産婦人科、泌尿科での抗菌・抗ウイルス薬治療
 
菌やウイルス性の湿疹の場合は、表面にできものが出てきたり、女性の場合はおりものが黄色くなったり、ぽろぽろと白く固まったりと見てわかる変化が出ることが多いです。


■『皮膚炎』の場合

皮膚の再生力や免疫力が弱っている場合が多い。
 
そのためまず。

  • 洗濯洗剤を低刺激のものに変える。よくすすぐ。
  • 下着、ボトムスを通気性のよい自然素材のものにする
  • 石けんを泡立てたもの(できればデリケートゾーン専用ソープ)で患部をやさしく洗う

上記のことに気を付けながらフェミニーナ軟膏やユースキンクリームなど非ステロイド性のかゆみ止めで炎症を鎮静させていくと、かゆみが治まりやすくなります。 ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)の軟膏は即効性がありますが、長く続けていくと、皮膚が弱り、薄くなって、黒ずんだり、免疫力が低下して、カビが繁殖しやすくなり、悪化しますので注意が必要です。


■男性の包皮炎の場合

まずは患部を低刺激の石鹸等でよく洗い、清潔にするという事です。その後イソジン消毒液などで患部を消毒するという事も考えられますが、刺激が強いので注意が必要です。抗菌、抗真菌作用のある天然の精油などもお勧めです。精油は皮膚に油膜を貼るので、抗菌、抗真菌成分が残り、菌や真菌の増殖を抑えやすくなります。

それでも陰部湿疹を繰り返す場合

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