橋本病などが原因の甲状腺機能低下症の対策、漢方薬などでの治療法
甲状腺機能低下症の原因と対策、悪化予防法、甲状腺機能を改善する
漢方薬などでの改善法を漢方薬剤師が解説します。

◆甲状腺機能低下症とは
甲状腺は、のどぼとけの下にある小さな臓器で、甲状腺ホルモンをつくり血液中へと送る働きをしています。
甲状腺ホルモンは、全身の細胞の新陳代謝を促進しエネルギーを産生します。また、脳や心臓、胃腸の働きの活性化や、体温調節にも重要な役割を果たしています。
甲状腺ホルモンは多くても少なくても体に不具合が生じるため、ホルモンを一定に保つように体内で厳密に調節されています。血中の甲状腺ホルモンが減ると、脳の視床下部から脳下垂体へ、そして、甲状腺へとホルモンが伝達され、甲状腺ホルモンを分泌するのです。
甲状腺そのものに病気が起こったり、甲状腺ホルモンが分泌される過程に障害が起こったりして甲状腺ホルモンが不足している状態を、甲状腺機能低下症といいます。
症状として、足やまぶたのむくみ、抑うつ症状、物忘れ、皮膚の乾燥、体重の増加、徐脈、 月経異常、疲れやすくなる などがあります。

◆甲状腺機能低下症の原因
甲状腺機能低下症の原因は、甲状腺そのものに病気がある原発性のものと、甲状腺ホルモンが分泌される過程に障害のある続発性のものがありますが、多くは原発性のものです。
その中でも代表的な疾患は橋本病で、自己免疫抗体により甲状腺が破壊されるために起こります。
そのほかにも、甲状腺炎や、先天的な甲状腺疾患、甲状腺ホルモンの産生に必要なヨウ素の不足、甲状腺がんや甲状腺機能亢進症の治療が原因で引き起こされます。

◆甲状腺機能低下症で気をつけること
甲状腺機能低下症は、内分泌疾患の中でも最も高頻度に起こる疾患で、1%程度の人に起こるといわれています。特に女性に起こりやすく、高齢になるほど起こりやすくなります。女性の高齢者の約10%に、甲状腺機能低下症がみられるといわれているほどです。
しかし、自覚症状は、無力感や、皮膚乾燥、むくみや体重増加、生理不順、便秘、寒さに敏感になるなど漠然としたものが多く、本人も病気との認識がないまま悪化してしまうこともあります。
そのため、気になる症状が続けば、血液中の甲状腺ホルモンの値を測定する必要があります。甲状腺機能低下症と診断されると、甲状腺ホルモンを服用して補充します。
また、甲状腺機能低下症の症状を改善するには、漢方薬の服用も非常に有用です。

◆肝硬変などの肝臓病、肝性脳症と漢方薬
肝性昏睡レベルⅣからⅤに達してしまうと漢方薬や現代医学でも完治することは難しくなります。
漢方薬には肝臓の機能を高めるものがあります。肝腎は重要と意味で使われているように肝臓の弱まりにたいしてさまざまなものが効果をもつ事が分かっています。
内臓脂肪を取るために漢方の一部をサプリメントとして販売されていますが、これも漢方の特徴である患者さんの体質を見極めて処方を行うことを無視しているので、脂肪肝と判断されている人はきちんと治療することが大切でサプリメントに頼りすぎないことが大事です。
肝機能の回復や、肝硬変の悪化予防にも肝臓の漢方に詳しい、専門家に尋ねることが重要でしょう。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
▶︎漢方で日本を元気にするパワフル漢方薬剤師のブログ
中尾 典義(なかお のりよし)
■経歴
■担当
■自己紹介
■趣味
■尊敬する人
■性格の自己分析
■お客様と話していて、どんな瞬間がうれしい?
「中尾さんが本当に親切にしてくれるから感謝している。」 など
良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
■弊社にお問い合わせくださるお客様へ
初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
