関節リウマチの原因と治療と抗炎症の漢方薬での改善方法
関節リウマチの原因や症状、漢方薬での治療法、
炎症や痛みを鎮める悪化予防について漢方薬剤師が解説します。
◆関節リウマチとは
関節リウマチは手や足の関節が炎症を起こして痛みがある状態です。関節がこわばる、腫れて痛むという症状が主な症状です。最終的には関節が壊れてしまいます。
関節リウマチは100人に1人の割合で発症する比較的多い病気です。初発年齢は35歳から50歳といわれています。女性に発生する頻度は男性の2~3倍です。 これはおそらく血行が悪いというためではないでしょうか? そのため関節リウマチの予防には血行を促進していくことも重要だと考えています。
関節リウマチは、手の関節では対称性(両手で同じ指に症状がおこる)があることが特徴です。症状が進むときには一気にすすみ、また進まないときには長期間そのままの状態で安定しているのも関節リウマチの特徴です。
◆関節リウマチの原因
関節リウマチの原因は完全には分かっていませんが、治療薬の薬効から自己免疫が関与することが分かっています。白人では遺伝的素因がある事が分かっています。他の原因も考えられることから、多くの素因と引き金になる要素が複雑に絡み合っていると考えられています。漢方的に考えると血行が悪く、その部分に血液の滞りが起きて、炎症を起こすと考えています。
◆関節リウマチの診断
対称性の関節炎がある患者は関節リウマチを疑います。その後、血液検査やX線の検査を行って関節リウマチであると診断されます。
対称性の関節炎だけではC型肝炎の可能性もあります。
◆関節リウマチの治療
初期の関節リウマチの場合には、関節はまだ動くことから、耐えられる範囲で運動を行うことが推奨されています。
痛みに対しては非ステロイド系の解熱鎮痛剤が用いられます。ステロイド剤も免疫抑制作用があるので使われることがありますが、治療が長期にわたることから、注意して使う必要があります。
リウマチそのものの治療としては進行を止める薬剤として、抗リウマチ薬、メトトレキサート、生物学的製剤、自己免疫抑制剤などが用いられます。生物学的製剤、自己免疫抑制剤などは重症の関節リウマチの進行を止める可能性が高いですが、進行を抑えるだけで関節が元に戻るわけではありません。
また、生物学的製剤や自己免疫抑制剤は薬代が高くつくので、市町村の福祉課や病院の相談窓口で負担を減らす手続きを取ることをおすすめします。
関節が変形している場合には手術によって元に戻す必要があります。
いずれにしても変形してしまうと治らないので、初期のうちに対策をするほうがいいです。
◆関節リウマチの漢方薬での悪化予防と治療法
漢方治療では疎経活血湯、薏苡仁湯、桂枝加苓朮湯、桂枝加朮附湯、真武湯、五積散などが有名です。鎮痛効果を狙うものと、冷え、こわばり、浮腫、食欲低下、疲労などを改善して全身的な体調を整えることにより、急激に関節リウマチが進むのを抑える、関節リウマチが落ち着いている時間を長くするために使われます。
然しながら上記の漢方薬で効果が見られない場合は、別の処方になります。私は炎症をとる。末端の血行を良くする。この2点において注目して漢方を処方します。東北地方の70歳くらいの女性で指のリウマチで抗リウマチ薬をずっと服用されていても改善しなくて友人から紹介されてきた患者さんの、私の処方を出しました。半年もするとリウマチの検査値も改善し、痛みもとれ、医師から驚かれるとともに、日常生活を痛みなく行えるようになったという事です。1年続けて休薬しましたが、漢方薬でもよい例は出やすいので、リウマチの漢方薬に詳しい漢方薬剤師などの専門家にご相談ください。
中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
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中尾 典義(なかお のりよし)
■経歴
■担当
■自己紹介
■趣味
■尊敬する人
■性格の自己分析
■お客様と話していて、どんな瞬間がうれしい?
「中尾さんが本当に親切にしてくれるから感謝している。」 など
良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
■弊社にお問い合わせくださるお客様へ
初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html
■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書
■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。
■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」