不正性器出血の原因と対策、漢方薬などでの治療法
不正性器出血の原因と対策、膣内環境と漢方薬などでの治療を漢方薬剤師が解説します。

◆不正性器出血とは
ホルモンの異常や様々な病気が原因で月経の時以外にも、性器から出血することを、不正性器出血といいます。真っ赤な鮮血だけでなく、おりものに少量の黄色っぽい血液が混ざっている場合や、茶色っぽいおりものも不正性器出血と呼ばれます。
不正性器出血には、排卵期に起こる中間期出血など病気の心配がまったくないものもありますが、重大な病気が潜んでいる可能性もあるため、注意が必要です。

◆不正性器出血の原因
不正性器出血は、出血の原因により器質性出血と、機能性出血に分けられます。
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器質性出血
膣や子宮、卵巣などの性器に何らかの疾患がある場合に起こる出血のことです。子宮筋腫や、子宮内膜症、膣炎、子宮頸管ポリープのほか、子宮頸がん、子宮体がんなどがあります。
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機能性出血
性器に疾患がみられない場合に起こる出血のことです。ホルモンバランスの乱れが原因で、ホルモンが安定しない思春期や更年期に起こりやすい出血です。排卵期に卵胞ホルモンの分泌が低下するために起こる中間期出血のほか、無排卵月経や黄体機能不全などがあります。

◆不正性器出血で気をつけること
不正性器出血が起こった場合、どこからの出血なのか、何が原因の出血であるか自分で判断するのは非常に困難です。不正性器出血だと思っていたのに、尿道や肛門、直腸からの出血である可能性もあるため、婦人科を受診して原因をはっきりさせる必要があります。
また、妊娠中であるか否かで、出血の原因や治療方針も変わってくるため、妊娠の確認も必須です。
器質性出血の場合は、病気の治療を行います。筋腫やポリープがある場合は、ピルで出血を抑えたり、手術で取り除いたりすることができます。
機能性出血は、病気ではありませんが放っておくと大量出血や貧血になるため、出血が長引く場合や、量が多い場合は治療が必要となります。
治療は、一般的にホルモン療法を行います。また、止血剤を使用して止血することもあります。概して性器内の傷からによる膣常在菌の乱れなどもあるので、腸内環境と同様に膣内環境も重要です。乳酸菌製剤なども取り入れるといいでしょう。

◆不正性器出血と漢方薬
不正性器出血、特に機能性出血の改善には、漢方薬による治療が非常に有効です。
ホルモンバランスの乱れや、ストレス、疲れ、冷え、貧血、低血圧などの症状がある場合、漢方薬の効果が得やすいといわれています。
不正性器出血には、止血作用のある漢方薬が使用されます。止血作用のほか、体をあたため貧血を改善し、痛みを緩和する効果もあるため、貧血や冷えの症状がある場合に効果的です。
一方、ほてりや熱感がある場合には、止血作用のほか、体の熱や炎症を取り除く効果のある漢方を使用します。 これと併用して、膣内環境を整えるべく、乳酸菌製剤や免疫向上に役立つサプリメントなどが有効です。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
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中尾 典義(なかお のりよし)
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「中尾さんが本当に親切にしてくれるから感謝している。」 など
良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
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初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
