口内炎がたくさん出来る|アフタ性口内炎の原因と対策、漢方薬などでの治療法
口内炎がたくさんできて困っている方に、
口内炎の原因と対策、漢方薬などでの治療を漢方薬剤師が解説します。

◆アフタ性口内炎とは
口内炎にも色々と種類があるのですが、アフタ性口内炎とは最も頻度の多い口内炎で、多くの人が口内炎ができた、といえばこの「アフタ性口内炎」であることがほとんどです。
アフタとは、粘膜に生じる大きさ3~10mmくらいまでの円形または楕円形の周囲との境界がはっきりしている粘膜疹のことです。表面は白色~黄色の膜でおおわれており、周辺は赤くなっており、中央は浅く窪んでいます。
このくぼみがもっと深くなったものは潰瘍と呼ばれ、周辺への広がりが大きいものはびらんと呼ばれています。
歯茎、頬粘膜、唇の内側など口腔内の色々なところにでき、痛みを伴ったり、食べ物がしみたりします。通常は1~2週間で治癒することが多いですが、口内炎が多発し、なかなか治らない場合もあります。

◆アフタ性口内炎の原因
現在でもはっきりした原因が分かっていませんが、免疫機能の低下によるヘルペスウイルスの増殖によるウイルス性口内炎、カンジダ菌によるカンジダ性口内炎や口腔内の衛生状態が関わっていると言われています。
ストレス、睡眠不足、栄養バランスの偏り、女性では月経前などのホルモンバランスの乱れ、口腔内の不衛生、粘膜の傷、などが言われています。
これらの他に、何度も繰り返しできる人の場合は、ベーチェット病や膠原病など全身性の病気が原因の場合がありますので、何度も繰り返す人、なかなか治らない人は病院を受診するようにしましょう。

◆アフタ性口内炎の治療
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・ステロイド軟膏(ケナログ)
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・うがい薬や歯磨きによる口腔内の清掃
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・ビタミン剤内服(特にビタミンB群や総合ビタミン剤)
いずれも、病院で処方される場合と、市販薬として薬局で購入できるものもあります。ステロイド軟膏を使用する場合は、ウィルスが原因のヘルペス口内炎に使用してしまうと逆に悪化してしまうので、市販のステロイド薬を使用して逆に悪化したり改善しない場合は早急に医療機関を受診しましょう。
また、アフタ性口内炎以外にも口内炎にはカビが原因のものや、天疱瘡といった全身の病気が原因の事がありますので、市販薬を使用しても改善しない、逆に悪化する、何度も再発する、いつものアフタ性口内炎とは見た目違う気がする、といった場合は、病院を受診するようにしましょう。 それとともに免疫力を漢方薬などで高めることも非常に有効です。

◆アフタ性口内炎の再発予防
ストレスをためない事、ビタミンがしっかり補給できるバランスの良い食事、乳酸菌や食物繊維の多食などでの腸内環境の改善。 特に納豆、漬物などの食品やキノコ類、根菜類、海藻類が有効です。 その他血行を改善するために、自分に合った漢方薬などを服用して血行と免疫力を上げておくことが再発予防になります。
また界面活性剤の多い歯磨き粉でなく、自然派の歯磨き粉や、塩うがいなどで口腔内を清潔にすること、など生活習慣を良好に保つことです。

◆アフタ性口内炎の漢方薬治療
アフタ性口内炎に効果が期待できる漢方薬としては、半夏瀉心湯、黄連解毒湯などがあると言われています。 しかしながら実際のところ、私が見た一番ひどい患者さん(70以上のご老人で、半年以上、口内炎が口の中にいたるところにできていて治らなかった人)には、市販のクマザサエキスを出し、口の中に原液でずーっとできるだけ含んどくようにいいましたところ、一週間くらいで口内炎が完治した例もあります。
私も昔は口内炎が良くできていましたが、自分で免疫力や基礎体力を上げる漢方薬などを飲んでいると、口の中を誤って噛んで傷をつけても口内炎になることはありません。
そのことも口内炎で長く悩まれている方のヒントになると思います。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
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中尾 典義(なかお のりよし)
■経歴
■担当
■自己紹介
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■性格の自己分析
■お客様と話していて、どんな瞬間がうれしい?
「中尾さんが本当に親切にしてくれるから感謝している。」 など
良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
■弊社にお問い合わせくださるお客様へ
初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
