現代医療と漢方の考え方について

卵巣がん原因・症状

卵巣や子宮はデリケートな臓器です。東洋医学的に考えると、卵巣がんの発生原因としては以下のことが言われているように、生理痛や生理不順などホルモンバランスの乱れや低下、その他、冷え性や血液の流れが悪くなり、血液が滞っていることが原因になるのではないでしょうか?
 

  • 妊娠、出産経験が少ない
  • 排卵誘発剤の使用
  • 10年以上にわたるホルモン補充療法
  • 多のう胞(たのうほう)性卵巣症候群

 
初期状態では自覚症状が少なく、進行していくことで下腹部のしこりや腹部の痛み、トイレが近いなどの症状が起こります。更に進行して癌細胞が大きくなることで腫瘍の破裂や
茎捻転(腫瘍がねじれてしまう状態)により腹部の強烈な痛みなどが起こりやすくなります。
 
また、卵巣がんは症状が進行する前でも転移を起こしやすい癌になり、特に腹膜(お腹の中)に癌細胞が散らばる腹膜播種という転移により腹水が起こりやすくなります。

卵巣がん現代医学的治療と副作用

卵巣がんの場合は、ますは手術を行い癌細胞を摘出して良性か悪性なのかを調べます。
その後、良性の場合は癌細胞のみを摘出しますが、悪性の場合は病状にもよりますが、卵巣と子宮と卵管を切除します。転移などの状態により、その他にもリンパ節や腸管(大腸、小腸)、脾臓などの切除を行う場合もあります。
 
また、卵巣がんは他の癌に比べ抗癌剤がよく効くため、抗がん剤の副作用の貧血、便秘・下痢、食欲不振、吐き気、口内炎、脱毛などがを注意しておくべきでしょう。
 
抗がん治療での体の負担を軽減させるために、気力、食欲、体力、免疫力を高めていくことが大切になりますが、まずは血液循環やホルモンの力を出すように、漢方薬を使うという手も十分にあると考えられます。

卵巣がんと腹水

卵巣がんは末期の状態でも、尿の出が悪くなったり、腹部の痛みや圧迫などの違和感が現れる程度で殆ど自覚症状がありません。しかし、腹膜や肺、骨、肝臓などに転移することで腹水などの症状や腹部の不快感や食欲不振等が起こりやすくなります。また、肺への転移で胸水などの症状が起こりやすくなります。
 
卵巣がんはステージⅠの段階での5年生存率は約80%以上になりますが卵巣がんは自覚症状が少ないため発覚した時点でステージが進んでいることが多く卵巣がんと判明した時点でステージがⅣと宣告される方が多いのが実情です。
 
ステージⅣになると5年生存率が約20%位になってしまうため早期発見が重要となりまた、卵巣がんは2年以内の再発が多くみられるため定期的な検査も大切になります。
そのため血の道や婦人科系の漢方薬がお勧めです。

卵巣がんに使える漢方やサプリメントについて

・病院で処方される保険で使われるエキス漢方薬
卵巣がんの場合は抗癌剤治療が行われることが多いため、気力・体力低下や栄養状態低下や食欲減退、免疫力低下などの副作用対策で「十全大補湯」「補中益気湯」「人参養栄湯」「六君子湯」が処方される場合があります。
 
婦人科系、血の道の漢方薬として有名なものは「当帰芍薬散」「加味逍遥散」「桂枝茯苓丸」、などです。
 
・医療保険除外の方
保険漢方エキス剤の効果に満足を得ていない医師や、漢方専門薬局が自分たちの専門知識を生かして、卵巣がん患者さんの症状に合わせて処方する漢方です。
ただし漢方医師や薬剤師などにも見立てやさじ加減があるので効き目は様々です。自分にあった治療を行う人を探す必要があります。
 
・サプリメント
現在、癌に対して様々なサプリメントや健康食品があり、サプリメントや健康食品は効率よく栄養を摂取出来るため免疫力や栄養状態の向上に繋がりますが、あくまでも補助的な役割になります。中には治療の妨げになることや病状に本当に有効的なのかという事もあるため、健康食品やサプリメントご服用を考えている場合は主治医やサプリメントなどに詳しい専門家に相談されてください。


国立がん研究センター がん情報サービス 代替療法(健康食品やサプリメント)
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/alternative_medicine.html


卵巣がんの対策 まとめ

卵巣がんは自覚症状がほとんどなく、末期の状態になって初めて症状が出ることが多い癌です。卵巣がんは抗癌剤が効きやすい癌になるため、治療に使われることが多く、抗癌剤による体へのリスクがさらに高くなります。
 
そのため治療の影響や自覚症状による体の負担を少しでも減らすために、漢方薬や栄養療法を併用し気力、食欲、体力・免疫力を取り戻し、治療に耐えられる身体に変えていくこと事や傷ついた身体を立て直すことも重要だと考えています。
 
また再発予防には、血の道症の漢方薬などはぜひ取入れて頂きたいと考えています。

 
 

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