
子供の夜尿症(おねしょ)の原因
夜尿症(おねしょ)は、私も子供の頃良くしていましたが、自分の体験から考えると、身体が冷えて寒いのと、夜に幽霊の夢や、怖い夢を見て布団から外に出れないのと、夢にトイレが出てきてそこで勘違いして漏らしてしまうなどを経験しました。
子供の頃は心理的なストレス、特に怒られたり、いじめられたり、仲間外れにされたり、怖い話をされたり、そういうもののトラウマがあって、悪夢を見て、夜中におしっこをしたくなっても、外に出れない。トイレに行けないなどが原因と考えています。しかし朝はそんな夢ははっきりとは覚えていませんので、本人としては恥ずかしいのと情けないのと迷惑かけてすまない気持ちでいっぱいです。そのため、親が起こるとトラウマが悪化し、逆効果になります。
通常は成長すると、メンタルが強く、悪夢をみなくなったり、血行が良くなるので身体が冷えにくくなったりするので、夜尿症は自然焼失します。
統計上では高校生の時点で5%(20人に1人)大人の方でも1%(100人に1人)程度の方は夜尿症に悩んでいると言われます。

大人の夜尿症(おねしょ)の原因
老化した老人や血行が悪く、身体が冷えている方などは、夜尿症が起こりやすくなります。
これは老化(腎虚)による血行不良のため下半身や膀胱括約筋の筋力の低下により、膀胱に尿を保持できない場合です。
そのため身体を冷やさないようにすることや血行を良くするような対策をすることが重要です。

夜尿症で悩んでいる人の主な特徴
・冷え性、血行不良、低体温、老化
寒がりだったり手足が冷たい人は、血流も悪いことが多いです。すると下半身の筋力や膀胱括約筋の力の低下が起き、腰痛、頻尿、多尿、尿失禁などが起こりやすくなります。
・ストレスを多数受けている、神経質、感受性が強い
日常の中でストレスを感じることが多かったり、ストレスを多数受けたり、神経質なところのある人は、神経がたかぶって眠りの質が落ちやすく睡眠中の自律神経の働きも低下します。
・疲れやすい、日常生活が忙しい
疲労が大きいと眠りが過剰に深くなりやすい上に、膀胱ではなく尿道の筋肉が緩んでしまい、尿が漏れ出しやすくなります。

現代の病院での治療薬
・ホルモン補充薬
抗利尿ホルモン(バソプレシン)を補い、尿の凝縮を促すことで尿量を減らしていきます。
例:デスモプレシンスプレー、ミニリンメルト 等
・抗コリン薬
膀胱の筋肉の緊張を緩めて頻尿の改善を促します。
例:バップフォー、ポラキス 等
・抗うつ薬
落ち込んだ気分や不安感を緩和して自律神経の働きを高めます。
例:トフラニール 等

夜尿症(おねしょ)への漢方薬の例
一般的に小建中湯(しょうけんちゅうとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、八味地黄丸(はちみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などが出されることが多いです。
しかし、あまり効果を感じられない方もおられると思います。
理由は、漢方薬の処方をする専門家の見立てが違ったり、漢方薬はその方それぞれの体質、体調などによって適する薬が違ってきくるからです。
しかし、漢方薬はただ症状を抑えるだけという考えでなく、血流やストレスなどの体全体を整えて夜尿症を起こすメカニズム自体を整えていくという面がありますので、専門家にしっかり相談の上、継続していくことをお勧めします。

17歳の高校生の夜尿症が改善した例
17歳の高校生が夜尿症(おねしょ)が治らないので漢方の相談を受けました。
顔を見ていて、あまり話さないし、精神的なストレスを受けていたので、学校内に問題があると思い、夜中の冷えと血流改善、腎虚改善の漢方を処方するとともに、未来の話をしました。
そうすると以下のようにお手紙を頂きました。ぜひ皆様の参考になれば幸いです。

子どもの/大人の夜尿症(おねしょ)の治し方(まとめ)
子どもも大人も、夜尿症が起こる原因は同じです。
腎虚(生命エネルギー不足)と血流が悪く体が冷えていること、そしてストレスへの対処が上手にできなければ、なりやすくなります。
大人の夜尿症や尿失禁、尿漏れも冷えと腎虚が原因の大半です。それには漢方が最適です。
きちんと夜尿症が起きる原因を考え、少し体を整えるように生活・服薬を変えていけば、体もどんどん変わっていきます。『あせらない・怒らない・起こさない』を基本に、あまり追い詰めすぎずに見守っていくことが大事です。
分からないこと、不安なことがあれば、ぜひご相談ください。
腎臓病の闘病時の気力、食欲、体力、免疫力の確保の方法を知りたい方
