現代医療と漢方の考え方について

それでも陰部湿疹を繰り返す場合

細菌やウイルス、カンジダなどを抗生物質や抗ウイルス剤、抗真菌剤などで原因の感染症95%を退治したとしても、それを排除する免疫力が低下していると、原因菌などがまた復活して繰り返していきます。
そのため自分の体調を整え、免疫力を高める必要があります。
 
また皮膚の再生力が弱いので、刺激を受けやすく、かゆいので、さらにかいて、皮膚表面をさらに弱くなるので、ますます刺激や細菌感染やカンジダやトリコモナスなどの感染になりやすくなります。
 
そのために、陰部湿疹を繰り返したり、長期で悩んでいる方は、免疫力と皮膚の再生力を高める必要があります。

陰部湿疹と腸内細菌の関係

腸にはたくさんの細菌がすみついています。大きく善玉菌、日和見菌、悪玉菌の3つがあり、これらのバランス(腸内フローラ)が崩れると腸内環境が悪化します。
腸には栄養の消化吸収、排便だけでなく、体を守る免疫機能があり、全体の6割~7割が腸に集中しています。そのため免疫力を高めるには腸内環境を改善していく必要があります。

陰部湿疹と膣内細菌の関係(女性の場合)

腟内も腸内と同じで子宮フローラが雑菌が増えるのを防ぎ体を守っています。
膣内を守る乳酸菌、乳酸桿菌がしっかりあり、PHが整っていると、臭いやかゆみやオリモノの原因の雑菌や、膣カンジダ、トリコモナスが繁殖しにくくなります。そのため膣内環境を整えるには乳酸菌、乳酸桿菌を増やす必要があります。そのためそういう菌を増やすための、膣内カプセル剤や錠剤なども市販されつつあります。 
 
また膣内環境は女性ホルモンの働きによってもつくられます。働きが乱れると炎症が起こりやすくなり炎症やかゆみにつながります。
そのためしっかり女性ホルモンが出る身体にしていきましょう。それには婦人科用の漢方薬がお勧めです。

陰部湿疹の体質改善法

つねに疲れやストレスがたまっている方、食生活が乱れている方はそれらが、免疫力を低下させたり、ホルモン不足になったり、皮膚の再生力を低下させていきます。それが陰部湿疹や痒みの原因になります。身体を休めることやストレスの発散、胃や腸の働きを高める食生活など生活習慣の改善だけでもかゆみの軽減につながります。

陰部湿疹の根治法 まとめ

陰部(デリケートゾーン)の痒みはまずは病院での治療が優先です。
ただあくまで対処療法となり、抗生物質やステロイド剤などは長期で使用することはおすすめできません。
 
繰り返し症状を起こしている方は、以下の事を気をつけてください。
 

  • 細菌や真菌、ウイルスなどに感染していないか?
  • 免疫力や皮膚の再生力が低下していないか?
  • 腸内環境や膣内環境が低下していないか?
  • 適切な治療薬を選択されているか?

 
生活習慣の見直しや、サプリメント、漢方薬など同時に対策を行うことで、不快な症状の軽減や慢性化を防ぐことにもつながると思います。

監修者 中尾典義 田中宏明

陰部湿疹の闘病時の気力、食欲、体力、免疫力の確保の方法を知りたい方

 
 

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