頭痛、めまい、ふらつきの原因と対処法、漢方薬による改善法
頭がふわふわする。まっすぐ歩けない。頭痛、頭重、めまい、ふらつきなどの原因と対処法。漢方薬による改善法を漢方薬剤師が解説します。

◆頭のふらつき、ふわふわ、めまいの原因
頭のふらつき、ふわふわ、めまいなど症状は、脳に酸素と栄養を運ぶ血液が充分に流れていないために起こる場合と耳や目の病気によって起こる場合があります。
寝ている状態や座っている状態で急に立ち上がると頭がふらつき場合には、「起立性低血圧」という病名がつきます。これは寝ている状態の場合、血圧が低く、心臓機能が活発でないので、急に立ち上がった場合は、脳に血液が十分いかないから起立性低血圧が起こります・
姿勢を変えていないのに頭がふらつく場合には、脳で栄養(ブドウ糖他、各種ミネラルなどの神経伝達物質)が不足しているか耳や目の病気の可能性があります。
頭がふらついて意識を失う、頭がふらついて転倒するなど二次的な事故を起こすことがあります。特に骨粗鬆症(骨密度が低下している)と診断されている人やお年寄りでは骨折する可能性が高いので注意が必要です。

◆頭のふらつきの原因として他に考えられるもの
頭がふらつくのにはいろいろな病気が関与している場合があります。
・脳の病気
・耳の病気
・目の病気
があります。この場合には専門医にかかって、病気の診断をしてもらう必要があります。
薬の副作用によって頭がふらつく場合もあります。特に高血圧の患者さんの場合は血圧降下剤が合わなかったりするとふらついたりする場合があります。 その他精神安定剤や、糖尿病の血糖降下剤、狭心症の治療薬などもその原因となりえます。
また日常生活に問題があって頭がふらつく場合があります。
・過労による脳の栄養不足
・PCやスマホ、タブレット端末を長時間見続けることによる眼精疲労
・睡眠不足などです。

◆頭のふらつき、めまいの改善は日常生活がポイントに
過労、眼精疲労、睡眠不足などは日常生活の改善が、頭のふらつきやめまいをなくすことにつながります。
しかし、仕事を急に変えることはできません。また自律神経失調症や、更年期障害なども原因となります。
その場合には、ホルモンを整えたり、栄養を補給するサプリメントや自律神経を整えたり、抗疲労の漢方薬などに頼るほうがおすすめです。

◆睡眠不足を改善する漢方薬
睡眠不足に関しては疲労回復に対する漢方が健やかな睡眠に導きます。
睡眠の質が大事であることが最近の研究で分かっています。睡眠時間も大事ですが、深い眠りと浅い眠りの繰り返しリズムを整えることが大切です。短期間の昼寝は睡眠不足に対する効果はありますが、2時間を超えるような昼寝、よる寝る前にテレビを見ながらのうたた寝は睡眠不足による頭のふらつきなどを悪化させます。

◆漢方薬による「頭のふらつき」「めまい」の改善
過労や眼精疲労、睡眠不足は病気ではありませんが、体は不調になっている状態です。
漢方ではこの状態を「未病」と呼びます。 未病に対して漢方薬は体全体のバランスを整えて、「調子のいい状態にする」ことができます。 疲労回復には体力と疲労の回復に効果のある漢方薬があります。代表的なものが高麗紅参です。
漢方では「目には五臓六腑の精気集まり、その力によって物をよく見ることができる」との考え方から、肝臓に注目します。眼精疲労に関しては肝虚血を直すことが重要である都考えられています。また、眼精疲労に対するツボ押しもあります。そのために肝臓や脳に対する牡蠣エキスなどの栄養剤も有用です。
頭のふらつき、ふわふわ、めまいで長期間悩まれている患者さんは、ぜひ漢方薬に詳しい薬剤師などの専門家にご相談ください。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
▶︎漢方で日本を元気にするパワフル漢方薬剤師のブログ
中尾 典義(なかお のりよし)
■経歴
■担当
■自己紹介
■趣味
■尊敬する人
■性格の自己分析
■お客様と話していて、どんな瞬間がうれしい?
「中尾さんが本当に親切にしてくれるから感謝している。」 など
良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
■弊社にお問い合わせくださるお客様へ
初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
