糖尿病合併症である糖尿病性ケトアシドーシスの原因と対策、漢方薬など
上手に付き合っていくしかない糖尿病や合併症の原因と
糖尿病性ケトアシドーシス対策、注意点、漢方薬などを漢方薬剤師が解説します。

◆糖尿病性ケトアシドーシスとは
糖尿病とは、体内のインスリンがうまく働かず、血液中に糖が高濃度で存在している病態のことです。
初期の糖尿病では、自覚症状はほとんどありません。しかし、糖尿病で怖いのは、その合併症です。合併症は、急性のもの、慢性のものに分かれ、様々な種類があります。
慢性合併症は、糖尿病に特徴的なもので、細小血管障害や大血管障害があり、その中でも神経障害、腎症、網膜症は糖尿病の三大合併症と呼ばれています。
一方、急性合併症には、代謝異常が原因で起こる糖尿病性昏睡や感染症などがあります。
糖尿病性ケトアシドーシスは、糖尿病性昏睡の一種です。体内が極度のインスリン不足におちいると、脱水やアシドーシスになり、ひどくなると意識障害や昏睡にいたる合併症のことです。

◆糖尿病性ケトアシドーシスの原因
糖尿病性ケトアシドーシスは、治療をしていないⅠ型糖尿病や、インスリン療法の中断のほか、感染症やストレスにより体内のインスリンが極度に不足することが原因で起こります。
インスリンが極度に不足すると、急激に高血糖になります。すると、高血糖症状を改善しようと、糖が尿中へと排出される浸透圧利尿により、水分の電解質が急激に失われ、結果、脱水となります。また、脂肪が分解され、血中、尿中でケトン体が作られます。すると、血中の濃度が酸性に傾きアシドーシス(血液の酸性化)となるのです。
脱水、アシドーシスとなると、血圧が下がり、意識レベルに影響を与え、昏睡状態へとなってしまうのです。 その際、車などを運転している場合は大事故につながる可能性もあります。

◆糖尿病性ケトアシドーシスで気をつけること
糖尿病ケトアシドーシスは、意識レベルの低下や昏睡を引き起こし、適切に処置を行わないと死に至る病気です。急にのどが渇く、全身がだるくなるほか、腹痛や吐き気などを感じたら、すぐに病院を受診し、高血糖とケトアシドーシスの是正や脱水や電解質補正を行う必要があります。
また、発生を未然に防ぐために、普段よりインスリンによる血糖コントロールを適切に行っていく必要があります。そのため糖尿病の方は、普段から食事療法などを注意していきましょう。

◆糖尿病性ケトアシドーシスと漢方
糖尿病の血糖コントロールには、糖尿病の状態と自覚症状に合わせて様々な漢方薬を使用することができます。
口の渇きや脱水の症状がある場合には、血のめぐりをよくし、体液を増加させることで血糖値をコントロールする漢方薬があります。
また、衰えた膵臓を活性化してインスリンホルモン分泌の働きをよくする漢方薬もあります。
糖尿病に良く使われる薬膳成分として、高麗紅参や、牡蠣エキス、鹿児島の黒酢もろみなどが有名です。糖尿病の方の栄養療法としてお勧めいたします。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
▶︎漢方で日本を元気にするパワフル漢方薬剤師のブログ
中尾 典義(なかお のりよし)
■経歴
■担当
■自己紹介
■趣味
■尊敬する人
■性格の自己分析
■お客様と話していて、どんな瞬間がうれしい?
「中尾さんが本当に親切にしてくれるから感謝している。」 など
良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
■弊社にお問い合わせくださるお客様へ
初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
