慢性疲労や脱力感の原因と対策、漢方薬などでの治療法
現在の大半の方が感じている慢性疲労や脱力感、
悪化したときの慢性疲労症候群について原因と対策、注意点、漢方薬などでの
改善法を漢方薬剤師が解説します。

◆疲労・脱力感とは
からだや筋肉に力が入らない、体がだるく疲れやすいなど、力が入らず思うように体を動かせない状態を疲労・脱力感といいます。疲労はは、一時的なこともありますが、慢性的に持続し慢性疲労症候群(CFS)となることもあります。
疲労・脱力感を感じるが筋力低下は見られない自覚症状のみの場合と、疲労・脱力感を感じる部分に筋力低下もみられる場合があります。
また、全身に脱力を感じる全身性の脱力感と、体の片側のみや手足のみなど一部分のみに感じる局所的な脱力感があります。

◆疲労・脱力感の原因
疲労や脱力を感じる原因様々であるため、疲労や脱力感の症状だけでその原因を診断することは非常に難しく、そのほかの症状を総合的に考慮しながら診断されます。
疲労や脱力感を感じる主な原因を以下に示します。
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全身性の疲労・脱力感
インフルエンザなどの感染症、貧血、脱水症、高ナトリウム血症や高カリウム血症などの電解質バランスの異常、適応障害、自律神経障害など、その他栄養不良、肝機能低下、血行不良、ストレス、脳疲労などです。
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局所的な脱力感
脳卒中、心臓発作、多発性硬化症、筋肉や神経の損傷、脳性麻痺、重症筋無力症など
しかし、慢性疲労や、脱力感を感じても検査で異常が見られずに診断がつかない場合もあります。その場合には、慢性疲労症候群(CFS)といわれることもあります。
慢性疲労症候群(CFS)とは、休んでも疲れや脱力感、疲労感がとれず、検査でも異常が見つからない状態のことで、根本的な治療法はありません。そのためトータルを考えた漢方薬と栄養療法での治療がお勧めです。

◆慢性疲労や脱力感で気をつけること
疲労や脱力感の原因には、様々な疾患がありますが、ほかに特に特徴的な症状がなければ、まずは内科を受診して、原因を検査してもらうのが一番よいでしょう。脱力感の原因が分かれば、原因となる疾患を治療していきます。
脱力を感じる疾患の中には、脳卒中や心臓発作など、早急に対処しないと命にかかわるものもあります。急な脱力感や、呼吸困難、痛みや脈の乱れを感じたら、すぐに救急車を呼ぶことも大切です。
しかし休む事や環境を変える事、そして疲労や脱力感の原因として思い当たることを止めたり、避けたりすることが重要です。

◆疲労回復や脱力感の回復と漢方薬
根本的な疾患のない慢性疲労や脱力感に対して、気を作る働きを活性化させることで気を作り、また、この機を肺に送りやすくすることで酸素と結合させ元気を生成する漢方薬があります。これは、虚弱体質で体力が低下している人に良く使われます。
これぐらいで治る場合もあります。
慢性疾患により疲労衰弱している場合には、血を作り全身に気を巡らせる漢方薬もありますが、治らない場合はトータルで治療法を考える必要があります。
また、精神的なストレスや抑うつを強く感じる場合には、肝の血のめぐりを良くし、肝に溜まった気を発散させる漢方薬を使うこともできますが、そこまで効果を感じにくいでしょう。
まず自分の慢性疲労や脱力感の原因と思いあたることを避けるか、それに対処していくように漢方薬や栄養療法で体調を回復させていくと改善していきます。
私も、慢性疲労症候群で半年寝込んでいた方を漢方薬で元気にしていますので、お悩みの方がいましたら、ご相談ください。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
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中尾 典義(なかお のりよし)
■経歴
■担当
■自己紹介
■趣味
■尊敬する人
■性格の自己分析
■お客様と話していて、どんな瞬間がうれしい?
「中尾さんが本当に親切にしてくれるから感謝している。」 など
良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
■弊社にお問い合わせくださるお客様へ
初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
