男性不妊・精子減少症、精子が少ない原因と対策、漢方薬治療について
男性不妊や精子減少症、精子が少ない原因と対策、漢方薬治療についてを男性不妊に
詳しい漢方薬剤師が解説します。

◆精子・精液が少ない男性不妊について
精子が少ないことを医学的には精子減少症とよびます。
精子減少症は男性不妊症の原因の一つです。不妊症とは妊娠を望み、1年以上夫婦生活を営んでも妊娠しない状態のことです。精子減少症は不妊症の原因の約半分を占めています。
不妊症は女性側に原因があると考えられていますが、上記のように男性側に原因がある場合が半分以上を占めていることから、男性不妊症は夫婦で治療を行うことが大切です。

◆精子が少なくなる男性不妊の原因
精子が少なくなるのは精子を作る機能に障害があるのが60~80%、精子の通り道に問題があるのが、5~10%、その他、精子の運動機能に問題がある場合や、性機能障害があります。
精子を作る機能に障害がでる原因は、特発性(原因が不明なもの)が一番多く、精巣が体の中にとどまっている停留精巣、染色体異常、精巣につながる静脈に静脈瘤ができている、精巣炎、内分泌異常などがあります。
精子の通り道に問題がある原因は、先天性精管欠損症、精巣上体炎、鼠径ヘルニア手術後の医原性(いげんせい:医療行為がその原因となること、この場合は精管の誤切断)の切断などがあります。
漢方的な考えでは、アミノ酸や亜鉛不足、各ミネラルビタミン不足、腎虚などが原因となっています。

◆精子を増やし、男性不妊を治す方法
特発性の精子を作る機能に障害がある場合や停留精巣などの場合には、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの注射によって精子が増える場合があります。
ストレス、食生活の乱れによっても精子を作る機能に問題がでる場合があります。
その他、薬剤の副作用の場合もあります。
薬剤の副作用の場合には現在飲んでいる薬を不妊治療の際にお医者さんに伝えて、その病気の主治医の先生と相談してもらうのが一番です。患者の自己判断で薬剤を中止した場合に元の病気が悪化することがあり、また中止が必ずしも精子を増やすことにつながらないからです。
不妊症の原因が男性側にあることが分かるだけでも男性はストレスにより、さらに精子が減る場合があります。その場合にはカウンセリングが効果を示します。
食生活では微量元素の亜鉛の不足が精子の減少に結びつくことが分かっているので、亜鉛が含まれている食品である下記、小麦、カツオ、パプリカ、牛肉、豚肉などを適切に食べることが必要です。味覚異常にも亜鉛が関係しているので、その場合にも精子が減少している可能性があるので、亜鉛を含んだ食事を取ることをおすすめします。
亜鉛は大量に取ると洞の欠乏を招くことから、サプリメントで亜鉛を摂取するのはあまりおすすめではありません。

◆男性不妊の漢方薬で精子を増やす
突発性精子減少症の治療には実際に漢方薬が使われており、健康保険も適用となっています。 八味地黄丸や六味丸が主になります。
漢方薬では心身の疲れによって、「気」のめぐりが悪くなっているのを改善することによって、精子を増やす効果があります。
同じく疲れやストレスからくる、イライラ抑えることによって精子を増やす効果がある漢方薬があります。体質的にのぼせやすい人では同様の効果を他の漢方薬を処方します。
加齢による精子の減少は、漢方薬では「腎」に問題があると判断します。「補腎」に分類される漢方薬によっても精子を増やすことができる場合があります。(この場合の腎は臓器の腎臓を指すのではなく、精力の源といった方が正しいかもしれません。)
このような漢方薬に天然の亜鉛やミネラルを含んだものの食品や、高麗人参などの滋養強壮剤の漢方薬もお勧めです。
男性不妊症の原因である精子少ない人は漢方薬をお試しください。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
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中尾 典義(なかお のりよし)
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良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
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初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
