心臓病の不整脈の原因と対策、漢方薬などでの治療法
心臓病の不整脈の原因と対策、漢方薬などでの不整脈改善法を漢方薬剤師が解説します。

◆不整脈とは
心臓は1分間に約60~80回、規則的に収縮を繰り返すことで、全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。心臓の規則的な収縮には、洞結節という組織が重要な役割を担っています。洞結節は、一定のリズムで電気信号を発生させます。すると、刺激伝導系と呼ばれる心臓内に張り巡らされた電気伝達経路を通って、心臓の筋肉を収縮させるのです。
しかし、刺激伝導系に異常が生じると、心臓の収縮が早くなったり遅くなったりするほか、一定のリズムが乱れることもあります。このように心臓の電気伝達経路に異常が起き、脈が乱れる状態を不整脈といいます。

◆不整脈の原因
不整脈には以下の3種類があります。
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頻脈性不整脈
心臓の収縮が一分間に100回以上の不整脈です。洞結節での電気信号が異常に速く発生するために起こります。
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徐脈性不整脈
心臓の収縮が一分間に50回以下の不整脈です。電気刺激がうまく作られない場合や、刺激伝導系に異常があり電気刺激が伝わらない場合に起こります。
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期外収縮
収縮のリズムが乱れたり、抜けたりする不整脈です。洞結節以外の場所で異常な電気刺激が発生するために起こります。
これらの不整脈が起こる主な原因は、心不全や先天性心疾患、冠動脈疾患などの心疾患です。また、加齢やストレス、疲労、睡眠不足や薬による副作用なども原因となります。
電気信号にはカルシウムが重要です。 まずはカルシウム不足ではないかを考えてみましょう。 また血液がドロドロしていると、不整脈が起きやすくなります。 高脂血症や肥満、糖尿、高血圧などではないか振り返ってみましょう。

◆不整脈で気をつけること
ほとんどの不整脈は、誰にでも起こりうるものであり、健康に害を与えないため、治療の必要はありません。
しかし、不整脈のなかでも、治療が必要な場合もあります。不整脈の原因が心疾患であれば、病気の治療が必要です。また、脈拍数が一分間に40回以下の徐脈で、息切れやめまいなどの症状がある場合は、抗不整脈薬を服用します。また、頻脈の状態で、運動をしていないのに意識が遠のいたり、ふらついたりする場合も同様です。
さらに、一分間に150回以上の頻脈や、不規則な心臓の収縮が続く場合は、心房細動となり、命の危険もあります。強い動悸を感じる場合は、早急に処置が必要なため受診をしましょう。

◆不整脈と漢方薬
心疾患のない不整脈の場合、漢方薬は有用です。漢方では、不足した気や血を補い、不整脈を改善していきます。
動悸や不整脈のほか、不安感が強く、寝つきが悪い方には、気のめぐりを良くしこもった熱を発散することで自律神経を整え、不整脈を改善する漢方薬があります。
心臓の働きが低下しており、むくみや動悸、息切れがある場合、からだに溜まった水分を排出する漢方薬も有用です。
めまいやふらつきの症状がある場合は、気を補うとともに、たまった水を取り除く漢方薬も使用できます。これは、直接心臓にも働き動悸を改善します。
然しながらこれらの漢方薬も重要ですがまずはカルシウム不足ではないかを考えてみましょう。また血液がドロドロしていると、不整脈が起きやすくなります。高脂血症や肥満、糖尿、高血圧などではないか振り返ってみましょう。それに対応することが重要です。
不整脈に有効な漢方薬の代表が、救心や六神丸、牛黄、麝香などが有名です。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
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中尾 典義(なかお のりよし)
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良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
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■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
