関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身強皮症、
変形性関節症の漢方薬治療
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身強皮症、変形性関節症、結晶誘発性関節炎を代表とする多発性関節炎の原因対策、漢方薬での治療法を漢方薬剤師が解説します。

◆多発性関節炎とは
骨と骨をつなぐ関節は、肩やひじ、ひざや足首など全身に68個も存在しており、関節が滑らかに動くおかげで日常の動作をスムーズに行うことができます。
この関節に、何らかの原因で炎症が起こり、痛みを感じたり、腫れて熱をもったりする状態を関節炎と言います。関節炎が3か所以上の関節に起こった場合、多発性関節炎と呼ばれます。
多発性関節炎が起こる原因は様々で、突然症状の出る急性のものや、時間をかけてゆっくりと症状が悪化していく慢性の症状もあります。

◆多発性関節炎の原因
多発性関節炎は以下に示すさまざまな疾患により引き起こされます。それぞれの疾患において関節に見られる症状は似ているため、そのほか全身症状を見て原因を判別していく必要があります。
1、関節リウマチ
多発性関節炎の原因で最も多いのが、関節リウマチです。関節リウマチでは、左右対称に複数の関節に炎症が起こります。朝起きてすぐは手首がこわばる、関節が動かしにくいなどの症状があり、ひどくなってくると、関節が腫れ、自由に動かすことができなくなってくるため日常生活にも支障が出るようになります。
2、全身性エリテマトーデス
20~30代の女性に多い疾患で、多発性の関節痛のほかに、発熱や倦怠感、蝶形紅斑などの全身症状も伴います。症状は、よくなったり、悪化したりを繰り返しながら慢性的に継続していきます。
3、全身性強皮症
皮膚や内臓が固くなる変化が特徴的な疾患で、全身の関節に関節痛がみられるほか、冷えや緊張で指先が変色するレイノー症状や肺線維症、腎クリーゼなど様々な全身症状がみられます。また、関節炎は悪化すると関節の変形を引き起こします。
4、変形性関節症
加齢や関節への過度な負担が引き金となり、関節や軟骨が消耗、疲弊し、関節炎や関節痛が起こる病気です。
5、結晶誘発性関節炎
体の中で異常に生成された結晶が、関節内に沈着することで、関節痛が引き起こされます。膝や股の関節に多く発症し、関節は赤く腫れ、熱をもつようになります。

◆多発性関節炎で気を付けること
多発性関節炎では、どのような疾患が原因で起こっているのかをきちんと診断し、原因となる疾患を治療する必要があります。
関節性リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症などの膠原病が原因の場合には、免疫抑制剤などの薬を服用して治療を行っていきますが副作用のリスクも高いです。
変形性関節症では、運動やダイエットを行い、関節にかかる負担を減らしていく必要があります。
また、関節痛などの症状には、炎症止めの効果もある鎮痛剤を使って症状をコントロールしていきます。 いずれにしても完治するものではありません。

◆多発性関節炎と漢方
関節リウマチをはじめ、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症などの多発性関節炎の人は
虚弱で血行が悪く、冷えが多い方が多いと感じています。 また皮膚も乾燥している人多く、新陳代謝が弱いから多発性関節炎になるのではないでしょうか?
そのため漢方薬で発汗、利尿作用により新陳代謝を活性化せることで血行をよくし、また、炎症を鎮静することで、関節炎の痛みを抑える漢方薬があります。
また、浮腫が強く、下半身に症状が強くみられる場合には、下半身に滞っている気や血のめぐりをよくして、痛みを鎮めるものもあります。
多発性関節炎の治すには、出ている症状の関節炎の症状を和らげながら、身体の血流を良くし、温める事です。 なかなか病院の関節炎の治療で治らない方は、そういう処方に詳しい漢方薬剤師などにお尋ねになるといいでしょう。

中尾 典義(なかお のりよし)
榎屋相談薬舗 株式会社 代表取締役
(社) 日本漢方連盟 漢方委員
資格:薬剤師
担当:がんや免疫疾患、なかなか回復困難と言われた様々な病気に対応します。
1968年福岡県行橋市生
岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了
元吉富製薬㈱東京研究所にて免疫抑制剤の研究(現田辺三菱製薬)研究所を退職後、漢方を心座右。
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中尾 典義(なかお のりよし)
■経歴
■担当
■自己紹介
■趣味
■尊敬する人
■性格の自己分析
■お客様と話していて、どんな瞬間がうれしい?
「中尾さんが本当に親切にしてくれるから感謝している。」 など
良い結果や信頼のお言葉を頂けることが、医療人、薬剤師として嬉しく思います。
■和漢方について
■弊社にお問い合わせくださるお客様へ
初代からの「応病施薬 臨機応変」の家訓を元に、私どもを頼ってくださる
患者様に、現在の病院での治療経過を踏まえた上での最適解、最適なご提案をさせて頂いています。 弊社スタッフも成長し、まだ若いですが、しっかり人間的成長もしています。 どうぞご安心してお問い合わせください。 全国から多数のご相談を頂きますのでお待たせすることもあります。 そのため、必ずご予約をお願いいたします。
■私の研究者としての実績
https://www.chem.wisc.edu/deptfiles/chem343-gellman/F13_LecNotes/Fingolimod%20discovery.pdf
https://www.mt-pharma.co.jp/shared/show.php?url=https://sodando.jp/ir/kojin/future/imu.html

■獲得した特許
(日和見感染症やマラセチア感染などの真菌感染症の治療、予防のための製品の提供)
(天然由来の生薬を含有し、循環器機能を向上させながら皮膚状態を改善することができる経口投与組成物を提供する。)
■今後の研究活動への想い
皆様の健康回復にお役に立てることを願っています。
■薬剤師免許書

■雑誌「統合医療で癌に克つ」に掲載されました。

■私のブログ「日本の社長をもっと元気にする漢方薬剤師」
